1時間半の昼寝は1晩分の効果
｢1時間半の昼寝は1晩分の効果｣、睡眠の新発見続々と 米国 国際ニュース : AFPBB News
【2月23日 AFP】高齢者になると昼間に必要で、若いときには足りないとドラッグにも走りかねないものとは？――答えは睡眠。米国科学振興協会（American Association for the Advancement of Science、AAAS）の年次総会では、睡眠に関するさまざまな新発見が発表された。
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高齢者では睡眠時間が長いほど記憶が維持され、若年者では睡眠時間あたりの眠りの深さ、つまり睡眠効率が記憶のパフォーマンスを左右した。
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1時間半の昼寝は、1晩分の睡眠に等しい効果を示した。
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感覚情報に基づく知覚に関する記憶ではカフェインも昼寝同様の記憶効果を発揮するが、海馬で処理され意識的な操作が可能な記憶、例えば単語や電話番号、名前を覚えたりといった顕在記憶は、カフェインを摂取するとかえって悪くなるという。
（後略）
発表のabstract：Role of Sleep in Memory from Development to Old Age
頭脳労働していて昼間に眠くなるのは、健康な人間なら仕方ない。眠気を我慢して無理に働くのは、単に健康に悪いだけでなく、学習・仕事の効率低下や、ヒューマンエラーの増加をもたらし、結果的に、肝心の生産性を下げてしまっている。
日本の大学や企業は、生産性を向上させたければシエスタの導入を真剣に検討した方がいい。*1
ただ、企業の場合は、現状では取引先との関係などで自分の所だけ昼休みを長くするわけにはいかないかも知れない。やはり国が法律で制定するのが望ましい。サマータイムなんかよりこっちの方がずっと有益だと思う。
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*1:参考：労働生産性の国際比較･2009年版 日本の労働生産性はOECD30カ国中第20位、G7最下位 (pdf) 日本は労働時間が長いにもかかわらず生産性が異常に低い。シエスタの国、スペインにも負けている。（ただしスペインは失業率も高いので単純に比較はできないが）
